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ザルツブルク(2023.7月末) ブログトップ
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モーツアルテウム大ホール  [ザルツブルク(2023.7月末)]

2023年の7月の終わりに、めぎさんにお誘いいただき、ザルツブルク音楽祭へ行ってきました。

3泊4日で、鑑賞したのはオペラを含めて4つ(無料コンサートを入れると5つ)です。
二か所の会場で2公演ずつだったので、会場で括って書いています。

一か所目の会場、Große Festspielhaus 大フェスティバルホール(祝祭大劇場) での鑑賞については、こちらです
二か所目の会場は、Stiftung Mozarteum モーツアルテウム Große Saal 大ホール
総座席数、800席。これくらいの規模が好き。もっと小さな会場も好き。

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モーツアルテウム大ホールは、宿のあるゲトライデ通りから、Staatsbrücke というSalzach川にかかる橋を渡った向こう側に位置しています。夜の橋からの景色。

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午後10時からのコンサート。
ピアニスト Pierre-Laurent Aimard ピエール=ロラン・エマール
ベートーヴェンのバガテル(ちょっとしたもの、という意味だそうで、短い小曲の集まり
7つのバガテルop.33 、11のバガテルop.119 、6つのバガテルop.126 全曲演奏。

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ピアノはスタインウェイ

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歴史を感じる使い込まれた床。ステージって、見るだけでドキドキします。
これまで、何人の演奏家や裏方の人々が、このステージを歩いたのかな。

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座席は、一階、中央右€65
ベートーヴェンのバガデル、弾いたことがなく、全然知らなくって、こういう曲なのかぁと思いながら聴きました。私が勝手に持っているベートーヴェンのイメージとは、ちょっと違う演奏で驚きました。曲によって解釈が違うのだと思いますが、一音一音、入魂!で、音の引っ張り方が長くてちょっと待ちきれなくなる感じ。私は、もう少し、潔いスッキリした演奏の方が好み。
でも、ものすごく強い印象が残ったので、また聞きたくなるような、この人の演奏じゃないともの足りない、という、病みつきになるタイプの演奏家かも。。。

話がそれますが、先日、第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクールのオープニングで、マルタ・アルゲリッチが、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」を「1858年製エラール」で演奏したのを、ライブストリーミングで聴きました。古楽器は、音色もタッチも違って難しいと言われていますが、素晴らしい演奏、これが無料のライブストリーミングで聴けるなんて、すごい時代ですね。
公式ユーチューブ映像を、こちらに貼っておきます。
(アルゲリッチの演奏の少し前から始まるように設定してあります)


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そして、次の日。夜とはまた違った美しさ。

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午前11時から、同じ会場で、モーツアルトマチネーというコンサート。

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この右側が、大ホール入り口。

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二階席へ。右側二階席の3列目€30(この値段で聴けるってすごい)
お隣の方に話しかけられて。ザルツブルクに住んでおられるそう。いいなぁ~。

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美しいな~。2回目は、全体を見渡す余裕がありました^^

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昨日とは、また全然違う雰囲気。
ピアノが端っこに置いてあって驚いたのですが、この後、真ん中に移動。

ピアニストはSeong-Jin Cho チョ・ソンジン
指揮者はIvor Bolton アイヴァー・ボルトン モーツアルテウムオーケストラ
テーマは、モーツアルトの始まりと終わり

チョ・ソンジン、素晴らしい音でした。
オーケストラも躍動感あふれていて、ピアノとの掛け合いが、聴いていてとても楽しい。
真っすぐで、一途で、丁寧で、美しく、若さが溢れているような演奏。
何だか、その一途さが尊くて、感動で胸が熱くなりました。

ザルツブルク音楽祭って、すごい。。。
何週間も続く音楽祭のうちの、4公演を鑑賞しただけですが、全てが強く心に残りました。

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大フェスティバルホール(祝祭大劇場)を体感 [ザルツブルク(2023.7月末)]

2023年の7月の終わりに、めぎさんにお誘いいただき、ザルツブルク音楽祭へ行ってきました。

3泊4日で、鑑賞したのはオペラを含めて4つ(無料コンサートを入れると5つ)です。
二か所の会場で2公演ずつだったので、会場で括って書こうと思います。

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ザルツブルクに到着した日 午後7時30分からのコンサート。
あぁ、本当に来たんだなぁと感慨深くて。

場所は、Große Festspielhaus 祝祭大劇場 大フェスティバルホール 総座席数 2179席

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後方の中央右側、€20の席
Daniil Trifonov ダニール・トリフォノフ ピアノリサイタル
この方の演奏を聴くのは初めて。こんな大きな会場に行くのも、とても久しぶり。

めぎさんとは、別々にチケットを取っているので、それぞれ離れた席。
お隣のおじさまに、あなたもピアノを弾くの?とか、どこに住んでるの?とか、ちょっとした質問をされたりして、私のつたない英語で会話。

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休憩時間に、ちょっと外へ。左を見たり。

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右を見たり。美しいなぁ。圧倒されて、キョロキョロ。

個人的には、ピアノリサイタルは、500~800席くらいの規模の会場でじっくり聴くのが好き。
ロンドンの8000人規模ロイヤルアルバートホール(プロムスという音楽祭)で、ベンジャミン・グローヴナーのピアノを聴いた時と、522席のウィグモアホールで聴いた時では、全く違う印象を持ちました。(まぁ、8000人って、ピアノを聴くというより、もうお祭りですけれど。)
当たり前のことですが、2000席規模の会場で、なおかつ今回の私の席では、細かな響きを聞き分けるのは難しいな、と感じました。最後のスクリャービンの超絶技巧は、圧巻。
そういえば、ベンジャミン・グローヴナーも、ロイヤルアルバートホールで、超絶技巧の曲を披露していたので、大会場を盛り上げるのに相性が良いのかも。ファンの方たちは、ここに来る前からピアニストの音源をたくさん聞いておられるでしょうし、同じ空間を共有できるだけで、もう最高!という雰囲気(その気持ちもよくわかります)。違う会場で、また聞いてみたいな。

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同じ会場で、最後に鑑賞したのがオペラ、マクベス午後6時から。
照明や舞台をオペラ用に変えてあって、ピアノだけの時とは、全く違う世界。
まるで、この会場に初めて来たみたい。
観客が座っていた前方部分には、オーケストラがずらっと並んで壮観。

最後方中央の左側 €125の席。みなさん、ドレスアップ。美しい背中。

プルミエ(新演出の初演日)ということで、めぎさんにアドバイスいただき、ちゃんとドレスアップして行きました。ハイヒールを履くのも久しぶり^^
後ろの方の席でしたが、ひとりで座るだけで緊張。私の左隣に座った方は柱が邪魔で(こういう席は値引きされているそうです)見えずらそう。左端や右端での演出も多かったので、私の席からは全部見渡せて、ありがたかったです。

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幕間は、めぎさんが予約して下さって、こんなおしゃれな体験^^
幸せ~、楽しくって美味しかった♪
この頃には、初めて体験する、社交界のような?雰囲気に、だいぶ慣れてきました。
こんな素敵な場所で、粗相しないようにと気をつけつつ(笑)リラックス。

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働いている方、忙しそう。

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美しい方々がたくさん、男性陣もビシッとフォーマル。

オペラは、全然知識がないので、あらすじなど少し予習して行きました。
英語の字幕が出るのですが、遠くて小さいので、オペラグラスで一生懸命追いかける。
ドイツ語は全然わからないし、英語の字幕も全部は追いかけられないので、ざっくりとしか理解していません。
映像や写真なども演出に組み込まれていて、レーザーのような照明や、ライトの色もビビットだったりして、私がイメージするオペラとはずいぶん違って新鮮でした。こんな風に舞台を使って表現するのか、と驚かされました。人を殺す側と殺される側、人間の孤独、権力とは?、子供たちの未来は?、これからの世界は?、という問いかけなのかなと、勝手に解釈した私です。
観た後、深い余韻が残りました。
歌手や裏方、オーケストラ含め、これだけの舞台を支える人々ってすごい。
もう少し、ちゃんと理解できればなぁ。。
でも、この雰囲気を味わえて、もう大満足。

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これは、違う日の18時ごろの大フェスティバルホール前。
ほんの少しですが、世界最高峰と言われるザルツブルク音楽祭を、体感しました。

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窓からの風景 [ザルツブルク(2023.7月末)]

2023年の7月終わりに、ザルツブルク音楽祭へ行った時のことを書いています。
めぎさんが誘ってくださって、ロンドンからひとり、ザルツブルクへ。

旧市街のゲトライデガッセ(ゲトライデ通り)にある宿(キッチン付きアパートの一室)に3泊しました。
ザルツブルクは初めて。
めぎさんのブログで見ている景色が目の前に^^。

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太陽の光が気持ちよくって、手を伸ばして向こうを撮ってみる。

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きれいな空。

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ゴミ収集車がやってきて。ここにも日常があるんだなぁ。

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拡大して撮ってみたり。

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夕立がきたり。こういう二重窓が珍しくって、仕組みが面白くって、開けたり閉めたり。
ふたつ閉めると、ほんとうに外の音がほとんど聞こえなくなります。

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雨の音と人々の話し声がまじりあって、そこに、教会の鐘の音が重なる。
あぁ本当にザルツブルクにいるんだなぁと実感。

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帰る日は、太陽の光が強くて、こんな空。

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ゲトライデガッセをこんなにたっぷり満喫できるなんて、何と贅沢な時間だったんでしょう。
聞こえてくる話し声や、音楽祭の高揚した雰囲気や、ドレスアップして歩く人々や、鐘の音や、朝の生活音や。とても貴重な体験でした。
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