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移動すること [日本にて]

10月初旬から1ヶ月間、日本に滞在していました。

人間って、住んでいる場所に体が適応するようにできているようです。
日本に帰ると、日本の台所での作業がスムーズになるまで、ちょっと時間がかかります。
私の脳の小さな混乱。。。
調理台の高さが10センチ以上違うことや、キッチン家電の違い、鍋や、収納場所などなど。。。
最初は使い方もわからなかったのに、いつのまにか異国のキッチンに慣れた自分に気づきます。

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駐輪場のオープンスペース。
もうすぐロンドンに帰るんだなぁと思いながら。
見慣れた景色も、すべてが新鮮。
ロンドンだと、自転車は、どこかにつないで停めておかないと、ほぼ盗まれます^^

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ランチに誘われて、電車を待っているときの風景。

私の性格の問題なのか、日本を離れる時は、いつも感傷的になります。
自分でもびっくりするほど、寂しいです。
ロンドンを離れる時も寂しいので、大きな移動をしたくないだけかも。
到着してしまえば、気持ちを切り替えられるのですが。
9年ほど前、高校生と大学生の娘たちは日本に住み、私たちは転勤でシンガポールに住んでいました。日本の感覚だと、とても珍しいパターン、私たちは変わりものです。
その娘たちも、すっかり独立。

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今回は、初めて羽田空港第2ターミナルの国際線から出国。
今までずっと第3ターミナルだったので新鮮。
第2ターミナルって国内線のイメージなので、不思議な感じでした。
2020年3月29日に開始したもののコロナの影響で同4月11日に閉鎖、2023年7月19日から3年ぶりに再開したそう。再開できてなにより♪

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ANA一色。

空港とは関係のない話ですが、
今回の日本滞在で感じたのは、遠回しな表現が多いこと。
質問すると丁寧に返されるのですが、結論までが長いことと、要するにどうなのかが結局はっきりしなくて曖昧^^。煙にまかれたみたいに、何を言われているのか、わからないことも度々。昔からそうだっただろうか。時代の流れなのかな。
それとも、私の日本語の理解力が低下しているのだろうか。。

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カーペットもANAのカラー。好きな色合い。
出国後の国際線出発ゲートのあたりにも、お土産屋さんやフードコートがありました。
見ていると、つい、買いたくなっちゃいます。

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日本の日常の風景を、何度も美しいなぁと感じ、そんな自分にホッとしました。
帰りを待ってるからねって、友達が言ってくれて、ジーンとします。

来年は日本に転勤か、それともロンドンか、日本になったとして、どのあたりに住むのかなど、いろんなことが分からないままです。なるようにしかならないけれど、どうなっても動揺しないように、いろんなパターンをシミュレーションしてみる。流れゆくままに、、笑。
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ふたつの修道院 [ザルツブルク(2023.7月末)]

2023年の7月の終わりに、めぎさんにお誘いいただき、ザルツブルク音楽祭へ。
コンサートの合間に、めぎさんが街を案内して下さいました。
楽しい散策の続きです。

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St. Peter’s Abbey  Stiftskirche St. Peter 聖ペーター修道院
ドイツ語圏に現存する最古の修道院
内装は、1760 ~1782年に、ロココスタイルに改装。
1927年以来、毎年、音楽祭の期間に、この場所でモーツアルトのミサ曲が演奏されるそう。
ここで聴いてみたいなぁ。

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フラスコ画。淡い色合いに惹かれます。

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ザルツブルク特有といわれる赤大理石かな。

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立派な扉。

そこからザルツブルク城のほうへと歩いて上って、
Nonnberg Abbey  Stift Nonnberg ノンベルク修道院へ。
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丁寧に、お手入れしている方の後ろ姿、素敵だなぁと思う。

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先ほどの修道院とはまた違った雰囲気。

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あ、私の好きな古い丸いガラス

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祭壇には、とても細かな細工。

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ここは、コインを入れるとライトアップされる仕組み。
めぎさんが、コインを用意してくださっていて、ライトアップバージョンも体験できました^^

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思う存分、ここで写真を撮り、この扉から外へ。

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先ほどの、聖ペーター修道院を上から眺めて。
*(追記)見えているのは、St. Erhard教会でした^^すっかり勘違いしていてすみません。めぎさん、教えてくださってありがとうございます♪

次の場所へ。
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ドライに弾きたい [音楽・ピアノ]

外が見えるように、電子ピアノを置いています。
引っ越してきた時、業者さんに、そんな場所に置くの?と驚かれたのですが、ピアノの前に座って外の景色が見えるのが、とても気に入っています。
習っている先生のピアノの部屋にも大きな出窓があって、座った場所から街路樹がよく見えます。
そのピアノは小型のグランドピアノだけれど。いいなぁ。。。

天気のいい日、大雨の日、風の強い日、、同じ景色でも、毎日違って楽しい。

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とても冷えた日の朝。もしかすると霜がおりているのかなと思うほど。
ベランダの曇ったガラスが綺麗でした。

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約一ヶ月ぶりのレッスンへ。
レッスンに行く途中のバスからの景色。クレーンが紅葉の色みたいだなぁと。

日本で、ほとんど練習していなかったので、なんとなく先生への連絡が遅くなっていたのですが、それを見透かしたかのようなタイミングで、先生からメールが届きました。
”どうしてる?レッスンにくる準備が整ったら連絡してね”って。
そのメールで、やっとスイッチが入りました。先生すごいなぁ。。

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レッスンが終わって、バス停へと歩く道。
午後4時半ころには、もう暗いです。

今回のレッスンで言われたことは、
体の使い方。
体幹をしっかりして、重心が前に来ても、肩は軽く自由にリラックス。
肩の自由度が高いと、音をコントロールしやすい。
肩を下げて腕の可動範囲を狭くしているので、そうならないように注意すること。
体の使い方って、他のスポーツなど全てに通じると思います。
ヨガの先生が教えてくれることも、同じ話かと思うほど似ています。

あとは、ドライに弾く、ということと、テンポの刻み方。
私が、もっとも習得したくって憧れていることです。
美しいメロディーラインは、ロマンチックになりがちですが、そうじゃなくってドライに。
かっこいいんですよね~。。リズムのとりかたも、微妙に違う。
ドライというのと、無味乾燥とは、全く違うんですが、そこが難しい所。
いつか、ドライに美しく表現する、という感覚を手に入れたい。

12月に、いつもと同じ教会で、冬の発表会があります。
寒いだろうなぁ。緊張するだろうなぁ。でも楽しみです。
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