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サマーピアノリサイタルSummer Piano Recital 本番のこと [音楽・ピアノ]

ロンドンに来て、何のつてもなく、ピアノ先生紹介サイトにメールしてみたり、グーグルサイトの情報から、ピアノ教室に連絡してみたりして、トライアルを繰り返しました。

その中で出会ったひとりの先生が、私にぴったりで、習うことに決め、月に2回レッスンを受けています。
その先生主催のピアノ発表会。サマーピアノリサイタルSummer Piano Recitalというもの。

マニアックな話ですが、そのリハーサルの時のことはこちらの記事です。

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当日は、晴れて、良いお天気。
リハーサルで一度訪れたので、ここで間違いないという安心感。

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レッスンの時に、私の順番が何番目か聞いたところ、まだ決めかねているので当日のプログラムをみて確認してね、と言われていました。

そしてプログラムを見たところ、私の名前は、最後の最後、トリ、、、あぁなんということ。
トップバッターは先生、曲目はバッハ。

当日、トリを知らされるなんて、初めての事。
本当に決めていなかったのか、それとも、当日知る方が良いと思ったのか、どちらかな。

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だんだん人が増えてきて。緊張が増してきて。

先生は、笑顔&ウインクで、You are the last ^^ と。(いやいや、もう逃げたい。)
逃げたい、って先生に言うと、ちょっと厳しい顔で、大丈夫よ落ち着いて深呼吸しなさい!と言われました。グイグイ引っ張ってくれるタイプの先生です。

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プログラムには23名の名前。
半分以上が、ちいさな子供たち。意外と男の子も多かったです。
もうとっても可愛くて個性豊かでした。
大人は男性4名。女性は、私をのぞいて高校生くらいの女の子が一番年上。

まず、最初に先生の挨拶があって、先生の演奏の後は、名前の読み上げなどもなく、格式ばったことは一切なしの、アットホームな会でした。洋服も自由。
プログラムに名前と曲名が見つからない人もいて、もしかすると、当日まで出るかどうか迷ったのかもしれません。そんな風に、全てがキッチリと決まっているわけではなく、ちょっと自由度があるというか、フレキシブルなのも良い感じ。

ほぼ満員の観客、皆が、演奏者を、あたたかく見守っている雰囲気でした。
ひとりひとりが、1曲弾き終わるたびに、たくさんの拍手。
こういうあたたかなコミュニティって素敵です。

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こんなピアノでした。J・B・Cramer & Co.は、ヨハン・バプティスト・クラーマー(1771-1858)が1824年に共同出資者と共に創業した楽器製造・楽譜出版・音楽販売業者だそうです。1964年にケンブルが買収、1968年にヤマハと合弁事業発足、2009年ケンブルピアノの生産は全てアジアへ移され欧州での製造は終了(ウィキペディアより)

有名な練習曲のクラーマー=ビューローのクラーマーさんなのか、、。
このピアノ、初めて見ました。知らないピアノもいっぱいあるなぁ。
椅子は、高さ調節できないタイプのもの。

リハーサルで、何度も弾き直していた30代くらいの男性も、数日でしっかり立て直していて、すばらしい演奏でした。嬉しかっただろうなぁ。心から拍手。

先生は、演奏前のメンタル調整や当日の練習方法なども、自分の経験を元にアドバイスしてくれます。私には、それがとても役立ちました。
上手くいくときもいかない時も、いろいろあるけど、その全ての過程と経験が、私たちを豊かにしてくれると思っています。

もう内臓が口から全部出るかというくらい緊張しましたが、笑、このリサイタルに参加して弾くことができるという幸せをかみしめました。自分の演奏を振り返るとキリがありません。理想からは、ほど遠いものでしたが、自分のできる範囲で、自分の音楽を、ほんの少しは表現できたのかなと思います。あぁほんと、最後まで何とか、がんばりました、、良い経験でした、楽しかったです。

帰り際に、数名の方が、あなたの音楽良かった感動したって、わざわざ感想を言いに来てくださって、なんだか夢のような気持ちでした。

このリサイタルの参加費は£32(約5000円)。
当日の録音録画をしてくれて、後から自分のデータをもらえます。リハーサルや録音など全て含まれた料金です。当日のお手伝いなど何も頼まれなかったのだけれど、先生、大変だっただろうな。
感謝でいっぱいです。

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あ、そうそう、感謝の気持ちをあらわしたくて、次のレッスンの朝、バナナブレッドを焼いてカットした3切れを包んで持って行きました。お花と迷ったけれど、先生は、30代女性、ちいさなお子さんもおられるし、いつも忙しいそうだし、花より団子かな~と、笑。ものすごく喜んでくれました。
3切れじゃ少なかったかな、、。
もし気に入ってくれたなら、今度は、もう少し多めに持っていこうと思います^^
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