ふたつのピアノリサイタル アンドラーシュ・シフ András Schiff、小林海都 [音楽・ピアノ]
12月、ふたつのピアノリサイタルに行きました。
ひとつめは、
Sir András Schiff サー・アンドラーシュ・シフ
12月7日、午後7時半~
Wigmore Hall
(ウィグモアホールがとっても好きで、最近は、ここのコンサートのチケットばっかり取っています)
席は、2階席の一番後ろ。(これはZU~さんとふたりで)
有名なピアニストで、検索すると、たくさん音源を聞くことができます。
1953年、ハンガリー、ブダペスト生まれ。
1987年にオーストリアの、2001年にイギリスの市民権を取得し、2014年にイギリスでナイト爵を授与。
いつか生演奏を聞きたい、と、ずっと思っていました。
チケットを取ったときには、プログラムは公開されておらず。
何を弾くのかなぁと、直前までワクワク。
前日に、HPをチェックすると、オールハイドンプログラムという表示のみ。
詳細は、本人が、ステージ上からアナウンスします、とのこと。
えぇ~面白い~、そんなリサイタル初めて。
まだ開始時間まで時間がありますが、2階席含め満席。
熱気に包まれていました。
曲目は、リサイタル数日後にHPにアップされました^^
Joseph Haydn (1732-1809)
Capriccio in G HXVII/1
Piano Sonata in C minor HXVI/20
Piano Sonata in C HXVI/48
休憩
Fantasia in C HXVII/4
Variations in F minor HXVII/6
Piano Sonata in E flat HXVI/52
ぜんぶハイドン。こんなプログラムは、とても珍しいです。
曲を弾く前に、まるでレクチャーするみたいに、マイクでポイントを説明してくれて、転調の多さや意外さ、モーツアルトとの違い、どうしてピアニストはリストとかオールショパンのプログラムを弾くのに、オールハイドンは弾かないんだろう?など、雑談も含めつつ解説。
モーツアルトはsinging 、ハイドンはspeaking と表現されていました。
その曲の面白いポイントや聴き所を、事前に教えてくれて、その後に演奏を聴くので、とてもわかりやすくて楽しい。公開ピアノレッスンに来ているみたい。
音は、羽が生えたように軽く、美しく。
守られたテンポの中で、自由に歌われる曲たち。
(写真が、すごいブレていてすみません。。雰囲気だけでも。。)
途中で休憩があって、あるかな~と期待したのは、アイスクリーム!
ちゃんとありました~!みんな喜んでアイスの列に並ぶ。
レモンソルベを選びました^^ここでアイスを食べるのも楽しみ。
(席には持って行けないので、みんな立ち食いです♪)
午後7時半に始まって、終わったのは、なんと午後10時!
ものすごく濃密な時間でした。
あまりに繊細に音を操るので、一生懸命聴きすぎて、ぐったり。
計算されつくした美しい音を、聞き逃すまいと必死になってしまって。
リサイタルで、こんなに疲れたのは初めてです。満足満足。
シフのチケットは£45。7000円くらい。
帰り際に、お隣の男性に、”楽しんだ?すごかったね~?”って話しかけられました。
始まる前から会場のスタッフの方達と親しげに話されていたので、常連の方でしょうか。
**調べてみると、2022年11月初めに日本でも東京オペラシティで、レクチャーコンサートをされていますね~聴きに行かれた方も多いかも。
もうひとつは
小林海都
12月13日、午後1時~
Wigmore Hall ウィグモアホール
座席は、1階席の真ん中左あたり。(ひとりで聴きに)
HPより
1995年横浜生まれ。
2021年9月にイギリスで行われた第20回リーズ国際ピアノコンクールでの46年ぶりの日本人歴代最高位となる第2位及びセミファイナルでの室内楽の最優秀演奏者に贈られるヤルタ・メニューイン賞の受賞を機に、NHK交響楽団や名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期公演に代役出演し、サントリーホールデビューを果たした。
曲目は、
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Piano Sonata in F K533/494
Franz Schubert (1797-1828)
Impromptu in B flat D935 No. 3
György Kurtág (b.1926)
8 Piano Pieces Op. 3
Claude Debussy (1862-1918)
Préludes Book II
La puerta del vino
Préludes Book I
La sérénade interrompue
La danse de Puck
Préludes Book II
Les fées sont d’exquises danseuses
La terrasse des audiences du clair de lune
Ondine
Préludes Book I
Minstrels
Ce qu'a vu le vent de l'ouest
休憩なし。
モーツアルトとシューベルト、丁寧で粒のそろった美しい音、ちょっと押さえ気味な感じを受けたのですが、György Kurtágクルターグ・ジェルジュから一転。もう人が変わったかのような迫力。
そこから一気にドビュッシーへ。。。
世界観に引きこまれました。クルターグ・ジェルジュって、初めて聞きました。わかりやすいメロディフレーズがない曲なのですが、間の取り方といい、音のキレといい、迫力があるけれど美しい音にびっくり。小林海都って、こういう人なのか、、と。
ドビュッシーも、まるで、どこか違う世界に連れて行かれたかのような。
混沌や、悲しみ、自然の風や海や森の音を感じました。
3分の2、くらいの観客数でしたが、皆、拍手喝采、ブラボーの声が飛んでいました。
観客の中で、日本人かな?と思った人は、ほぼ見当たらないくらい少なくて意外でした。
こちらのチケットは£16。2500円くらい。
ふたつとも、とても楽しいリサイタルでした。
ひとつめは、
Sir András Schiff サー・アンドラーシュ・シフ
12月7日、午後7時半~
Wigmore Hall
(ウィグモアホールがとっても好きで、最近は、ここのコンサートのチケットばっかり取っています)
席は、2階席の一番後ろ。(これはZU~さんとふたりで)
有名なピアニストで、検索すると、たくさん音源を聞くことができます。
1953年、ハンガリー、ブダペスト生まれ。
1987年にオーストリアの、2001年にイギリスの市民権を取得し、2014年にイギリスでナイト爵を授与。
いつか生演奏を聞きたい、と、ずっと思っていました。
チケットを取ったときには、プログラムは公開されておらず。
何を弾くのかなぁと、直前までワクワク。
前日に、HPをチェックすると、オールハイドンプログラムという表示のみ。
詳細は、本人が、ステージ上からアナウンスします、とのこと。
えぇ~面白い~、そんなリサイタル初めて。
まだ開始時間まで時間がありますが、2階席含め満席。
熱気に包まれていました。
曲目は、リサイタル数日後にHPにアップされました^^
Joseph Haydn (1732-1809)
Capriccio in G HXVII/1
Piano Sonata in C minor HXVI/20
Piano Sonata in C HXVI/48
休憩
Fantasia in C HXVII/4
Variations in F minor HXVII/6
Piano Sonata in E flat HXVI/52
ぜんぶハイドン。こんなプログラムは、とても珍しいです。
曲を弾く前に、まるでレクチャーするみたいに、マイクでポイントを説明してくれて、転調の多さや意外さ、モーツアルトとの違い、どうしてピアニストはリストとかオールショパンのプログラムを弾くのに、オールハイドンは弾かないんだろう?など、雑談も含めつつ解説。
モーツアルトはsinging 、ハイドンはspeaking と表現されていました。
その曲の面白いポイントや聴き所を、事前に教えてくれて、その後に演奏を聴くので、とてもわかりやすくて楽しい。公開ピアノレッスンに来ているみたい。
音は、羽が生えたように軽く、美しく。
守られたテンポの中で、自由に歌われる曲たち。
(写真が、すごいブレていてすみません。。雰囲気だけでも。。)
途中で休憩があって、あるかな~と期待したのは、アイスクリーム!
ちゃんとありました~!みんな喜んでアイスの列に並ぶ。
レモンソルベを選びました^^ここでアイスを食べるのも楽しみ。
(席には持って行けないので、みんな立ち食いです♪)
午後7時半に始まって、終わったのは、なんと午後10時!
ものすごく濃密な時間でした。
あまりに繊細に音を操るので、一生懸命聴きすぎて、ぐったり。
計算されつくした美しい音を、聞き逃すまいと必死になってしまって。
リサイタルで、こんなに疲れたのは初めてです。満足満足。
シフのチケットは£45。7000円くらい。
帰り際に、お隣の男性に、”楽しんだ?すごかったね~?”って話しかけられました。
始まる前から会場のスタッフの方達と親しげに話されていたので、常連の方でしょうか。
**調べてみると、2022年11月初めに日本でも東京オペラシティで、レクチャーコンサートをされていますね~聴きに行かれた方も多いかも。
もうひとつは
小林海都
12月13日、午後1時~
Wigmore Hall ウィグモアホール
座席は、1階席の真ん中左あたり。(ひとりで聴きに)
HPより
1995年横浜生まれ。
2021年9月にイギリスで行われた第20回リーズ国際ピアノコンクールでの46年ぶりの日本人歴代最高位となる第2位及びセミファイナルでの室内楽の最優秀演奏者に贈られるヤルタ・メニューイン賞の受賞を機に、NHK交響楽団や名古屋フィルハーモニー交響楽団の定期公演に代役出演し、サントリーホールデビューを果たした。
曲目は、
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Piano Sonata in F K533/494
Franz Schubert (1797-1828)
Impromptu in B flat D935 No. 3
György Kurtág (b.1926)
8 Piano Pieces Op. 3
Claude Debussy (1862-1918)
Préludes Book II
La puerta del vino
Préludes Book I
La sérénade interrompue
La danse de Puck
Préludes Book II
Les fées sont d’exquises danseuses
La terrasse des audiences du clair de lune
Ondine
Préludes Book I
Minstrels
Ce qu'a vu le vent de l'ouest
休憩なし。
モーツアルトとシューベルト、丁寧で粒のそろった美しい音、ちょっと押さえ気味な感じを受けたのですが、György Kurtágクルターグ・ジェルジュから一転。もう人が変わったかのような迫力。
そこから一気にドビュッシーへ。。。
世界観に引きこまれました。クルターグ・ジェルジュって、初めて聞きました。わかりやすいメロディフレーズがない曲なのですが、間の取り方といい、音のキレといい、迫力があるけれど美しい音にびっくり。小林海都って、こういう人なのか、、と。
ドビュッシーも、まるで、どこか違う世界に連れて行かれたかのような。
混沌や、悲しみ、自然の風や海や森の音を感じました。
3分の2、くらいの観客数でしたが、皆、拍手喝采、ブラボーの声が飛んでいました。
観客の中で、日本人かな?と思った人は、ほぼ見当たらないくらい少なくて意外でした。
こちらのチケットは£16。2500円くらい。
ふたつとも、とても楽しいリサイタルでした。