角野隼斗（Cateenかてぃん）さんのパリのライブへ

8月終わりの夏休み、フランスのAnnecyという所に電車で行ってきました。
ロンドンからパリまでユーロスター、パリからTGVでAnnecyアヌシー。

8月26日の午後8時から、パリで角野隼斗（Cateenかてぃん）さんのライブがあるということで、間に合うようにユーロスターのチケットを取り、お昼頃にロンドンを出発。



向かい合わせの座席でした。
ひとつの車両に、いくつか、こういう向かい合わせのシートがあります。
前に座っていた男性は、レイモンド・チャンドラーを読んでいました。
学生の頃、日本語訳で読んだなぁと懐かしく。

それが、この電車、2時間以上遅れてパリに到着。（２時間で着く予定が４時間以上かかりました）
本当は、ライブ前に食べるレストランだって下調べしていたのに、もうライブに間に合うかどうかもわからない。ホテルに荷物を預けて、タクシーで劇場へ。動揺して泣きそうでした。
タクシーの運転手さん、知ってか知らずか、飛ばしてくれて、20時ピッタリに到着。
あぁ間に合って本当に良かった、、、。



プログラムは、ショパン、サンサーンス＝リスト、や、自作曲、バッハ、ガーシュインなど盛りだくさん。コロナがはじまったころ、YouTubeでの演奏が良いなぁと聞くようになり、その後、ブルーノート東京で小曽根さんとセッションしたり、ショパンコンクールに出たり、どんどん有名になって、日本でのコンサートもたくさん。時々テレビやラジオ番組も。（私は今は日本のテレビも見れないしラジオも聞けないし、色々見逃していて、とっても残念、、。）



2階席の写真。
パリの小さな劇場でのコンサート。ライブって言う方がピッタリな感じです。
配信などでは、コンサートを聴いていたのですが、生ライブは初めて。

間に合わないかもと思った時の動揺ぶりに、自分で驚きました。
私ってこのライブをそんなにも楽しみにしていたんだなぁと、、。



席は、２階のサイドの一番前。２階席の一番前って、全体を見渡せて、窮屈じゃないので好きです。
25€。日本のコンサートより安いと思います。
小さな劇場での生演奏という、このライブ感が、なんとも最高でした。
クラシックともジャズとも言えない、いろんなジャンルの境界を行くようなタイプで、賛否両論あるピアニストです。音色を追求するなら、素晴らしい日本人のクラシックピアニストはたくさんおられて、もちろんそういう方のピアノを聴くのも好きなのですが、彼独特のいろんなものが混ざったような遊びのある音楽の世界もまた面白いんですよね、。



休憩をはさんで、全部で２時間ちょっと。
初めは、ちょっとかたいかな、という演奏だったのですが、後半に向けてだんだんと柔らかくなっていって、アンコールは、もう絶好調でした＾＾アンコールの拍手は、総立ちの観客が一体となり、最後にはリズムまでピッタリ合ってしまうという現象、笑。楽しかった～素晴らしかったです。



夜の１０時を過ぎて、お腹もペコペコで、とにかく近くのイタリアンで夕食。
ワインもたっぷり入れてくれて、ピザとサラダを分けて食べました。

帰りは地下鉄でホテルへ。

ユーロスターから、数日後に、謝りのメールが来て、半額返金されるそうです。
まぁ終わりよければ全てよしってことで、ライブを聴けたので満足です＾＾